オランダ旅行 ②

翌朝、アムステルダムは雨。

霧のように細かい雨が斜めに降り、自転車で通り過ぎていく人の多くは冬のコートやダウンを着ている。

この町で必要なのは、雨を防ぐパーカータイプの暖かいナイロンコート。



まずはトラムの停留所で、券売機らしきものを操作してみる。

が、買えそうにない。

チャージ用の機械だと解釈し、諦めてトラムの運転手からチケットを購入することにした。

アンネフランクの家に向かうと、既に多くの人が建物沿いに並んでいる。

狭い建物の中は行列で、かなり人が入っている。だけど非常に静か。話している人たちもヒソヒソ声。

映像や解説はすべて英語とオランダ語なので良くわからない部分も多くあるが、実際にそこに住んでいたというリアリティが胸に刺さる。

雨は降り止んでいたいたので、王宮、新教会の通りまで歩き、屋根裏部屋の教会へ。

トラムや自転車を避けながら歩道を渡っていくので、結構危険な道のりになる。

屋根裏の教会は、プロテスタントが主流になったときにつくられた隠れカトリック教会。

最上階に祭壇とパイプオルガン、司祭の部屋が残されている。

祭壇や司祭の部屋、キッチンなど教会内の施設を近くで見られる。

室内での光の当たり方が、まるでフェルメール。

表は普通のショップ風に改装されパッと見ると中に教会があることはわからないのだけど、

中には感じの良いカフェもあるそうで、実は観光するところが少ないアムステルダムでは地味にお勧め。


屋根裏の教会
コーヒーショップはマリファナの店だそう。この子供達みたいに雨がふせげる防寒着は必要。





そこから近くの正教会の辺りまでやってくると、非常に不快な匂いと雰囲気。

良く見ると小さな袋に入ったモノを巻いて吸っている男性たち。

あぁ、これが・・・と気づき、早々に離れることに。

中央駅が見えてきたので、ついでに翌日ハーグまで移動する際の下見をすることにした。

そもそもチケットの買い方もわかっていない。

東京駅のモデルになったというだけあり、むやみやたらに横に長く、対面の切符売り場が見当たらない。

券売機を操作してみるが思ったように動かず、幾つか券売機を替えて、やっと購入できる券売機を見つけた。

翌日のハーグ行きチケットを二枚購入(時間指定はしなくていい)。

よしよし、これで安心。

アムステルダム駅






涙の塔や計量所を通り、そこから跳ね橋、シンゲルの花市など長い散歩を楽しみ、コンセルトヘボウ横の楽譜店に寄って美術館へ戻った。


涙の塔

軽量所
アムステルダム大学って書いてあったのでフラっと入ったら古本屋が並んでいた。
跳ね橋
花市場に売ってあった盆栽のタネ…




ガイドブックではアムステルダム国立美術館の閉館時間は18時。

3時間半あるので余裕で全部見て回れるはず・・・と思っていたが、一番奥のレンブラントの若き日の肖像の部屋で係員にクローズとなってしまった。

どうも17時閉館だったようで。

それでも夜警もフェルメールもお腹いっぱいみたので満足。

いや、もう一回見たかったかな。

思ったよりフェルメールのミルクが良かったし、更に「small street」が凄く好き。

そしてアムステルダム国立美術館は10年もクローズしていたせいか、やたらに中世絵画の状態が良い。

あと水害の絵画とかも面白かった。






夕飯をどうするか迷い、時折降り始める雨も辛かったので近代美術館“バスタブ”下のレストランに入ることにした。

隣のイタリア人家族も、向こうのフランス人家族もムール貝を食べていた。

私はサラダとリゾットを注文、夫はアメリカ風ステーキを注文。

思ったより美味しかったのだが、私もアメリカ風ステーキを頼んでいればよかったと、後で後悔することになる。

バスタブ横にあるスーパー、観光客が多いのに珍しくカードが使えない。

冷えたビールも無かった。





全般的にバスやトラムのチケットは運転手から購入可能です。小銭の準備を忘れずに。

アンネフランクの家のチケットはインターネットから時間指定で購入可能。

アンネフランクの家サイト

http://oranda-tours.com/2016/05/19/annefrank/

ただし2ヶ月前の発売と共に、ほぼ売り切れになります。月初めや当日深夜に多少はチケットの戻りがあるようなので、チェックすることをお勧めします。

オランダパスのクーポンは何処でもチケットに交換する必要ありますが、ゴールドクーポンが複数あるタイプのオランダパスでは、そのうちの一枚しかアムステルダム国立美術館で利用できないので要注意です。

またアムステルダム国立美術館のチケット売り場に人が大勢のとき、オランダパスのクーポン利用者は優先レーンに並べるそうです。

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