ウィーン旅行記 ④
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6時にホテルを出て、駅に向かう。
アンカーは既にオープンしていたので、追加でカットフルーツ入りのヨーグルトを購入。
ホームは6本ほどしかなく、梅田の阪急ほどもないサイズ。
治安は悪くないと聞いていたが心配性なので、既に予約がある席の近くを予約していた。
斜め前に初老の4人組み、前に2歳と4歳くらいの娘を連れたお母さんと、斜め後ろに黒い犬を連れたティーンのの女の子。
女の子は座席で、犬は座席の下で、ぴくりともせずに寝ていた。
ただ1時間半ほど経ったころ、その犬が旦那のふくらはぎに顔を押し付けて来た。
そして撫でてもらえないとわかると、膝の上にあごを乗せてきた。
(旦那は女の子を怖がらせてはいけないと思ったみたい)
飼い主の女の子が気づいてリードを引っ張っていたけど、どうしても遊んで欲しかったらしく通路に寝そべったりと、地味な自己主張を続けていた。
とにかく可愛かった。
ザルツブルグに着いて、ホテルに荷物を預けた後、タクシーで旧市街へ。
音楽祭の会場前には、ぼちぼちと人が集まり始めていた。
正装したコンサートなのに、うっかりと折りたたみ傘を持ってきてしまった。
私の小さなクラッチバッグには入らず、夫は鞄なし。
仕方なく、そばのごみ箱に傘を捨てることにした。
コンサートはブルックナーの1番とテ・デウム。
まだ朝の11時なのにカクテルドレスと蝶ネクタイが一番多い。
もう昼も夜もない。
どう見ても80過ぎたおばあちゃんが、ベアトップの白のドレス着てるのよー。
次に多いのがウィーン風の民族衣装。
演奏についてはノーコメント、あれは選曲も指揮者も観客もオケも曲に慣れてなかったのが敗因だと思う。
皆、爆睡・・・
(下手ではありませんでした)
指揮者はフィリップ・ジョルダン。現在、パリオペラの音楽監督でウィーンシンフォニカーの常任指揮者。
ちなみにシンフォニカーの常任指揮者と言えば、大物の登竜門。
そこを踏み台にして大きくなった指揮者はフルトヴェングラー、カラヤン、サヴァリッシュ、ジュリーニ、エッシェンバッハ、ファビオ・ルイージなど。パリオペの音楽監督なんて、既に大物だけど、これから期待の指揮者であることは変わりないジョルダンだった(いまいち本領発揮に至らず)
会場のそばのカフェでパスタを食べて、ザルツブルグの目抜き通りに。
マクドナルドの看板がかわいかったり、旦那はアイスクリーム食べたり。
途中で音楽祭の客と思わる人たちともすれ違ったし、ドレスショップも結構ある。
皆、背が高くてドレスが映える。
開いてなかったけど、ドレスショップでドレス欲しかったな・・・。
(私の身長でもサイズ難しいと思うけど。アメリカサイズだと2くらいかな。)
モーツアルトの生家に行ったのは良かったけど、観光客も多く限界を感じタクシーでホテルに。
ホテルで3時間ほど寝て、再度オペラに出発。
会場の前には大量の野次馬が。テレビの撮影の日だったらしく、表には歌手なのか恐ろしい美人(しかも細い)が…ゴージャスなドレスを着た女性が中継中。(ちなみに休憩時にロビーに出たら、目の前にいたので驚いた)
このやじ馬たち、観客のドレスを見に来ているらしい。
ここで、多分フランス系の女性に突然声をかけられて、あなたのブラウスが超素敵という意味のことを言われた。
会場の中に入り、ダンスホールっぽいところを見たり、ベランダから外を見たり。
ずっと向かいの建物から歌手が声を出しているのが聞こえるなぁと思っていたら、タイトルロールが19時過ぎて会場入りするのが見えた。
そういえばグルベローヴァも会場入り、開演の30分を切ってたなー(たまたま見かけた)。
オペラは非常に面白かった。
ドンジョヴァンニのイルデブランド・ダルカンジェロとルカ・ピサローニのレベルが非常に高く、女性3役が非常にかすんでいた。
演出は非常に弱くセットが常に同じ、ホテルザッハーでの出来事という設定。
(そのときは演出最悪だなーと思ったけど、METのよりは好きです。)
オーケストラとエッシェンバッハの指揮には何の文句もなかった。
終演したときは大雨、近隣の高級ホテルに泊まってる人たちはホテルの人が傘を持ってきてくれていた。
私たちは勿論そんなこともなく、小雨になったときを狙ってタクシー乗り場へ行くしかないのだ。
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