人形は口ほどにものを言い
文楽をちゃんと見たことが無い。
歌舞伎を見ていても、「あの太夫さんが好きなんだ~」などと話していると、
必ず文楽を見に行きなさいと言われる。
それなのに何だか敷居が高いのだ、文楽。
幕見にしたら良いのよと言われつつ、既にチケットを買っていないと身体は動かない。
観たいんだけどね~、面倒くさい。
そんなときに文楽好きのお師匠(人生の)様から勧められたのがこの本。
一見、ミステリかと思うようなタイトルだけど、文楽入門エッセイ。
文楽の指南書というより、著者が感じた疑問や文楽界(?)への提案が丁寧に書かれている。
著者はかなり舞台芸術ファンのようで、かなりの作品を観ていることも読み取れる。
オペラ→バレエ→演劇→歌舞伎と、徐々に鑑賞の対象を広げている私にとっては、非常にわかりやすい視点だ。
正直、赤川次郎は小学校高学年頃に読んで以来、手に取ったことは無かった。
改めて彼のエッセイを読んでみると、とても優しく人間愛に溢れた方なのだと感じる。
とてもわかりやすく、歌舞伎やオペラになじみのある方なら、文楽を観たいと思うようになるはず。
商品名
人形は口ほどにものを言い
価格
¥1,260
著者
赤川 次郎
出版社
小学館
発売日
2003-12
URL
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093874611/kanshin-1-22/ref=nosim
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