ベジャール、そしてバレエはつづく



バレエは選ばれた人間にしか神様が降りてこない舞踏だ。

もし神様に選ばれなければ、ベジャールのバレエを観ればいい。

一緒に舞踏に降りる神を体感できるはずだ。



バレエを知らない人だって、ベジャールの振り付けで有名になった「愛と哀しみのボレロ」は知っているかもしれない。

20世紀最高の振付家ベジャールが2007年に逝去し、芸術監督となったジル・ロマンが初の振り付け作品を成功させるべく、団員とともに苦闘していくドキュメンタリー。





2010年11月、ジル・ロマンの「アリア」が日本でも初演される。

映画も非常に面白いが、映画を観れば公演も見に行きたくなるはず。

ベジャールのスタイルを保ちながら、ジル・ロマンの表現が随所に現れており、ダンサーたちの表現も秀逸であることが見て取れる。

特に、登場する「3人の女たち」の性格の書き分けが細やかで、ここまで「解りやすい」バレエはなかったのではないかと思うほど。




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