オルケストラ・ド・コントラバス
1981年に設立された、フランス人コントラバス奏者6人のグループ。
ユーモアセンスあふれる演奏と音楽、技術は非常に面白い。
コントラバスという楽器は低音のため、あまり注目されることがない。
ソロ楽器としての扱いは殆ど無く、ゲーリー・カーなどはむしろ「コントラバスにもソロが出来る、が曲芸」的なイメージがぬぐえない。
フラジオレット(弦に軽く触れることで高音を出す技術)やスピッカート(弓をたたきつけるように弦の上でバウンドさせ音を出す技法)、スル・ポンテ(駒ギリギリの部分で減をこすることによって音を出す)などクラシックの技法を生かしつつ、変拍子やボディ、弦を叩いたりとさまざまな技法を取り入れ、同楽器6台というアンサンブルなのに単調にさせない。
作曲も自身らで手がけており、非常にフランス的な音がする。
ちなみにコントラバスの弓は一般的に「ジャーマンボウ」が多いのだが、こちらの皆さんは「フレンチボウ」というヴァイオリンやチェロと同じ持ち方のものになる。
数年前、来日した際には勿論聞きに行った。
コントラバスを逆さにして演奏したり、持って踊ったりと、フランス独特のユーモア漂うエンターテイメント性が非常に高い演奏だった。
最近ではCDも出ていないようだが、是非、リリースして欲しいなぁ。
追記
品切れ等が続いていたCDですが、ituneでのダウンロードが可能になっていました。
お持ちの方はぜひ!
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