ベル・エポックの肖像



高橋洋一著。

「サラ・ベルナールとその時代」という副題が示すとおり、19世紀フランスの大女優サラ・ベルナールの生涯とその背景について書かれた本。

サラ・ベルナールは、多くの芸術家たちと交流を持ち「ミューズ」の名を欲しいままにした女性。

ミュシャのポスターや、棺に眠るエキセントリックなブロマイドで有名だが、その人生について深く語られることは少ないように思う。

しかし当時の多くの芸術家について語られる際、彼女の名前は必ずと言って良いほど出てくる。その点がつながるかのように描かれたこの本を読むと、彼女の人生の波乱と絢爛に改めて驚かずにはいられない。



文注と写真が非常に多く、とても読みやすい本になっています。


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