わが教え子、ヒトラー
タイトルの通り、ヒトラーとその師、の映画です。
もし、これから観る予定がある方は、このKWを読まないで観にいって欲しいです。
KW名を見て観ようかなと思った方も、何も言わずにこのページを閉じましょう(笑)
それでもストーリーに関わることは殆ど書かないつもりです。
ヒトラー、かくも不思議でおぞましい指導者。
美術を志し、ワーグナーに傾倒。彼自身がユダヤ人だったのではないか、姪と関係があったのではないかなどの説が存在したり、山荘に囲った愛人とソ連のベルリン侵攻後に結婚、翌日に共に自殺したりと、私が知っているのはその程度。(+歴史の教科書レベル)
この映画のストーリーは、ポール・デヴリエンというドイツ人のオペラ歌手が2003年に出版した「わが教え子、アドルフ・ヒトラー」という書籍をアイディアとしている。
ヒトラーは演説の天才と言われていたが、実際には発声やテクニックなどを教わっていたという。これは極秘のミッションだ。
映画の中ではデヴリエンを、ユダヤ人の舞台俳優グリュンバウムとして物語は進んでいく。
もちろん、これはフィクション。
監督はユダヤ人、物語が進むにつれて、この映画が一つのヒトラーに対する復讐とユダヤ人に対する一種の自虐を感じた。
それらは根深く、映画にしたことでヒトラーを許すという類のものではないことを明確にしていた。
ヒトラーという題材が重いが、実際はチャーミングなドイツ映画。
監督はダニー・レヴィ
グリュンバウム役にウルリッヒ・ミューエ(善き人のためのソナタ)。
ウルリッヒ・ミューエの天才的な演技が光るが、惜しくも昨年亡くなっている。
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