肌に髪に「優しい石けん」手作りレシピ32



日記にもありますが、石鹸を手作りしてみました。

困ったことがあるたび、ネット上で検索しまくってました。

その中で知ったのが、手作り石鹸には前田京子さんの本を参考とするレシピの「前田派」と、小幡有樹子さんレシピの「TAO派」があるということ。

簡単に違いを説明すると、前田京子さんは作成過程(私の日記:その⑦)で最初の20分はしっかりかき混ぜ、その後は時々混ぜつつひたすら放置でゆるやかにトレース(油を適度にけん化させること)を待つ。一方、TAOさんのレシピは一定の温度をキープしたまま、短時間でトレースさせる。

材料においては、TAOレシピでは、オリーブオイルだけの石鹸は溶けやすいのでラードを加えたりしています。

水分量もそれぞれ違いますし、二個の牛乳パックを組み合わせてタコ糸でしばるのは前田式のようです。



色々調べてみて、どうしても石鹸と共に「商売」の匂いが濃厚な前田式は苦手かもしれない・・・と思うようになりました。

(ご本人の意図するところは違うのかもしれないのですが、書籍の便乗商売っぷりが激しい。スターターセット1万円超って!!!)



さて、このTAOさんの本は、インターネット上に落ちていたレシピで感じた謎を見事に解決してくれる内容でした。

石鹸作りは難しいものではありませんが、所詮、化学反応なので、油の性質・気温・湿度、作り方によって思いがけないことが起きたりします。

その疑問を一つづつ解決してくれる本です。

丁寧なQ&Aと分量計算の方法が記載されており、押し付けがましさの無い、非常にシンプルな構成です。

地に足の着いた簡素な美しさに心惹かれます。



石鹸をつくろうと思うきっかけは様々だと思います。無添加のモノをつくりたい、好きな香りをつけたい、かわいい形にしたい・・・etc.

この本は、「自分のための石鹸」を作るための大きな指針になると思います。



ちなみに、なぜ小幡さんが「TAO」さんなのかというと、愛猫の名前「TAO」で石鹸作りのサイトを作っていることに寄ります。

彼女が石けん作りをはじめた当時は情報が少なく、アメリカのメーリングリストのみが唯一の情報源だったそうです。情報を惜しみなく提供するアメリカのソーパーに感動し、その情報を日本語で広めることができたらと考えていたそうです。

リバッチという失敗作の救済の説明、エッセンシャルオイルの量り方などが非常に親切なのは、そういった経緯があるからかもしれません。
商品名
肌に髪に「優しい石けん」手作りレシピ32
価格
¥1,260
著者
小幡 有樹子
出版社
祥伝社
発売日
2001-05
URL
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396410115/kanshin-1-22/ref=nosim

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