Songs from the Labyrinth



ituneでダウランドをダウンロードしようと検索をかけていると、ひっかかったこのCD。

アーティストはStingだけど、まさか「あの」Stingなんだろうか・・・と、よくよく見てみると、やっぱり「あの」Sting。

私の中でのStingは、さすがにポリス時代の記憶はなく、90年代のものになってしまう。

だが、独特の歌の上手さや、アンサンブル・編曲を含めた楽曲の完成度の高さがとても好きで、何度聴いても飽きないミュージシャンの一人だった。

そのStingがなぜにダウランド。



ダウランドは、17世紀の王室リュート奏者。

多くの声楽曲(世俗曲)を作曲し、80以上の曲が残されている。

『流れよ我が涙』(Flow my tears)は、当時、最も有名な曲の一つ。

(ちなみにフィリップ・K・ディックの『流れよ我が涙、と警官は言った』のモチーフは、この曲)







以下、HMVのニュースより抜粋

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スティングはダウランドについて、「私にとってそれらは17世紀のポピュラー・ソングであり、自分にも関係があることなのです。それらは美しいメロディーと幻想的な歌詞、そして素晴らしい音楽を持っています。私は常にダウランドの音楽を尊敬してきました」と述べ、「実は彼はシンガー・ソングライターの先駆けで、だから我々の多くが生活できるのは彼のおかげでもあるのです」とも語っています。

5曲収められた器楽ナンバーのうち3曲では、スティング自身がリュートを弾いて、エディン・カラマーゾフとのリュート・デュオを披露しているのも面白いところです。実はスティングは、自分のバックバンドでギタリストを務めるドミニク・ミラーから、数年前にリュートを贈られ、密かに練習を積んできたというのです。成果は上々のようでした。

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バロックを演奏する際には、ノンビブラートの明度の高い声で演奏されることが殆どだが、Stingは普段どおりの多少のどに違和感の残る歌い方だが、それも非常に魅力的。

ロックでもない、クラシックでもない、フォークソングのような不思議な曲に仕上がっている。

言葉が自然で、すっと馴染むのは流石だと思う。

よくよく考えてみたら、ダウランドはイギリスの作曲家だし、私たちが考えるよりも馴染みがあったのかもしれない。(・・・いや、あったか?)



クラシックとは所詮、枠を追いかけていく作業なのだが、彼の歌には非常に好感を持った。

いやぁ、やっぱいいわ。
商品名
Songs from the Labyrinth
参考価格
¥1,723
Amazon 最安価格
¥786
アーティスト
Sting
レーベル
Deutsche Grammophon
発売日
2006-10-10
URL
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000G8OYZS/kanshin-1-22/ref=nosim

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