寿町美女御殿



掲載誌がマイナーだから?面白いのにあまり有名でないと思われる作品。

表紙も素敵だけど、登場人物も素敵。



アパートを探していた大学1年生の菅平は、「家賃1万円」という夢のような物件を探し当てた。そこは、女性ばかり4世代5人暮らしの古いお屋敷。何やら怪しいお屋敷にはもう一人の住民が!?彼女はエリザベス。年齢102歳・・・って、エリザベス?国籍は?この人たちの関係は?



山下和美は「柳沢教授」があまりにも有名だけれども、漫画界では独自の路線を突っ走っていると思う。

個々のエピソードは、山下和美にありがちな感はぬぐえない。

全体としては、比較的血の繋がりの薄い女たちが一つ屋根の下で暮らすって、ついでにそれぞれが女としてがつがつ生きたらどうなるのかという、カオスとも言える恐ろしい空間を描いている、と思う。(でも笑える)



日本の家族って、男性が中心で形成されるケースが多い。妻と夫という一つの家庭があったときに、夫の両親は家族だが、妻の両親は家族ではない、そんな思想がまだ多く残っている気がする。

中心である男性陣を、一旦全員取り払ったときに残る嫁達(つまり妻と姑など)には全く血縁がなく、それで家族が成り立つのかと言われると非常に微妙。(逆に言えば、男性がいるからこそ仕方なく家族してるのかもしれないと思う)その中で、女性同士はどうやって家族と認識するのか、はたまたそれぞれ好き勝手に生きるのか。男の人には想像出来ないよなぁと思ってしまう。

因みに私自身は絶対無理(笑)



既に二巻まで出ています。



商品名
寿町美女御殿 1 (1) (クイーンズコミックス)
価格
¥580
著者
山下 和美
出版社
集英社
発売日
2004-11-19
URL
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4088652452/kanshin-1-22/ref=nosim

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