パフューム ある人殺しの物語



パトリック・ジュースキントの小説、「香水」が映画化される。



「このガキと手を切りたいのさ」

「なぜだ、どうしてなんだ・・・可愛い子どもじゃないか。」

「悪魔の子だよ、悪魔が憑いているね」

「ありえんさ。赤子が悪魔憑きになるなんてありえんことだ。

 この子は何か話すかね、

 部屋の中の何かを動かしたりできるかね。

 変な匂いがするとでも言うのかね」

「何の匂いもしないのさ」



文春文庫 池内紀訳「香水」より抜粋。





18世紀のパリ。

孤児のグルヌイユは、ずば抜けた(というより人間を超越した)嗅覚を持っていた。

匂いを持たないその男は、人生をかけて類まれなる芳香である処女の匂いを手に入れようと・・



トム・ティクヴァ監督 

ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン 他出演



スピルバーグ・スコセッシが奪い合った原作というが、

「ラン・ローラ・ラン」で有名なドイツ人の監督、トム・ティクヴァにおさまったのはうれしい話。

二時間なのか三時間なのかはわからないけれど、なめし革の工房や川に落ちる香水商の店、洞穴での生活など、どこまで映像化されるのか気になるところ。



3月3日ロードショー

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