演歌なアイツは夜ごと不条理な夢を見る



1992年放送のテレビドラマのDVD化。



脚本が松尾スズキ。

出演は竹中直人、田中広子、吹越満、山崎一、秋山奈津子、阿部サダヲなど。

よく見ると大人計画の俳優陣もちらほらと出演。

ストーリがひどく過激で、当時よくこんなものを放送したなと思う。

90年代の大人計画の演劇作品を2時間ドラマ化した、と言ったらいいのだろうか。

不条理でエロでグロ。



竹中直人演じるマジシャンの五郎は、母違いの妹の広子と夫婦マジシャンを組んでいる。7年ぶりに訪れた劇場と小さな町は、やくざに支配されていた。

町の人間をコンプレックスから解放する五郎は、自分自身11歳以前の記憶が無かった。怪しいセックスクリニックの医者(松尾スズキ)とその妻(秋山奈津子)の催眠療法を受け記憶を取り戻すのだが、そのときに見えた風景とは・・・。



90年代後半から少年犯罪だとか、インターネット犯罪だとか過激な性犯罪とか取りざたされるようになったけれども、その種というものは既に90年代の前半に撒かれていたのだなと過去の松尾作品を見るといつも思う。

(もっともその種というのは、戦後高度成長から既に育っていたのかもしれないのだが)



阿部サダヲが印象的だけど、今ほどの絶妙な感じがしないです。そこがまた初々しくかわいい。

松尾スズキ、秋山奈津子、山崎一、伊藤ヨタロウ、佐古正人などの俳優の演技がすばらしいです。特に秋山奈津子さんはキレイ!あんな風に生まれたかったです。


















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